かえる屋。かえる屋。

ポルナレフランドへようこそ!②

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前作の続きです。 2020年3月8日のポルリンピックで頒布予定だった新刊ですが、一足早くお届け致します! (5月16日にも頒布する予定です)   サイズはA5 71g 本体価格は300円 送料は定形外で140円です。   他の作品と同梱で150g以上の場合はクリックポスト(198円)を利用します、差額分は切手にて払い戻しとさせて頂きます、ご了承下さい。 一応サンプル ↓ ※ あてんしょん! この物語は年齢操作 (ポルナレフ十二才・承太郎十九才・花京院十八才)とオリジナルキャラクター(ポルナレフ父・ピエール)が出て来ます。 大丈夫な方はそのままGO! ポルナレフランドへようこそ! ②    承太郎がポルナレフに買われる数ヶ月前。 NYの一等地で不動産業を営む承太郎の祖父ジョセフ・ジョースターは日本に嫁いでしまった愛娘に会う理由を作る為に今の事業を日本まで拡大しようと躍起になっていた。 「RRR・・・」 とある日本企業との商談中にジョセフの携帯端末が震え出す。 「ちょっと失礼」 着信画面を見ると友人のエジプト人、モハメド・アヴドゥルからであった。 「アヴドゥル? 何かあったのか?」 滅多に掛かって来る事の無い電話に胸騒ぎを覚えたジョセフは直様通話ボタンをタップする。 「おいアヴドゥルどうしたんじゃ、何かあったのか?」 「ハァ・・・ハァ・・・ジョースターさん・・・しくじりました・・・くっ!」 ジョセフの耳に届いたのは何かから必死に逃げているであろうアヴドゥルの声。 「私はもう・・・それより早くSPW財団に連絡を・・・ハァッ・・・日本に居る娘さんが・・・ホリィさんが・・・危険です! ハァ・・・ハァ・・・早く保護を・・・おわっ! クソッこっちも行き止まりか! ぅおっ・・・おあああああっ!」 そこでブツリと通信は切れ、ジョセフが幾ら掛け直しても再びアヴドゥルが応答する事は無かった。 ~あたらしい かぞく~ 昨日の大騒動から一夜明け、ワイドナショーではポルナレフが承太郎を買った闇オークションの話題で騒然となっていた。 「結構大物まで居たんだねぇ・・・あ、この女優さん僕好きだったんだよな、母親役とかかなり上手だったし」 典明がダイニングに設置されているTVを観ながら言う。 母親と言う単語にポルナレフが反応し何気無く承太郎に訊く。 「ねぇ、承太郎のママンってどんな人?」 「どんなと言われても・・・普通だぞ?」 承太郎は少し間を置き答えたのだが、典明がそれは違うと否定し熱く語り出した。 「それは違うぞ承太郎、ホリィさんはとても素晴らしい人だ! 君の様に言葉足らずで無表情な奴でも何を考えているのか瞬時に理解し尚且つ惜しみ無く愛情を注いでくれる・・・あの人以上に素晴らしい人を僕は見た事が無いっ! 君は普通だと言っているがホリィさんはある意味キセキの人なんだぞっ!  それを君って奴は・・・っ!」 「分かった、分かったから落ち着け。」 本人の目の前で親友を貶し(けなし)つつ、その母親の事はまるで女神が如く崇める典明の姿に若干引きながらもポルナレフが訊く。 「そ、そんなに凄いママンなの?」 すると今までポルナレフが見た事の無い輝きの笑顔を放ちながらその質問に答える。 「ああ、とても素晴らしい人だ、君も一度・・・そうだっ! 承太郎、一度ポルナレフをホリィさんに会わせてみたらどうだい?   君もホリィさんに連絡取って無いだろ?」 その言葉を聞いて出勤準備をしていたピエールがそうだと声を上げた。 「そうだよ、君のご両親に挨拶しに行かなくてはいけないね」 「いや、その必要は・・・」 そこまで承太郎が言い掛けて視線を感じポルナレフの方を向くと典明に感化されたのは明白だった。 「承太郎のママン・・・」 真っ直ぐ見詰めて来る希望に満ちた瞳が二対。 「「承太郎・・・!」」 「・・・っ! 花京院、お前までっ」 ポルナレフと典明、二人揃って承太郎を見上げている。 「・・・ハァ・・・あと二・三日時間をくれ ほとぼりが冷めてからの方が良いだろう」 「「承太郎!」」 ポルナレフと典明は顔を見合わせハイタッチを交わし、そんな三人のやり取りを微笑ましく見ていたピエールは承太郎の実家に行く時には自分も同行すると言い家を出た。 承太郎は眉間の皺を更に険しくしながら溜息を吐いた。 「やれやれやれだぜ」

前作の続きです。 2020年3月8日のポルリンピックで頒布予定だった新刊ですが、一足早くお届け致します! (5月16日にも頒布する予定です)   サイズはA5 71g 本体価格は300円 送料は定形外で140円です。   他の作品と同梱で150g以上の場合はクリックポスト(198円)を利用します、差額分は切手にて払い戻しとさせて頂きます、ご了承下さい。 一応サンプル ↓ ※ あてんしょん! この物語は年齢操作 (ポルナレフ十二才・承太郎十九才・花京院十八才)とオリジナルキャラクター(ポルナレフ父・ピエール)が出て来ます。 大丈夫な方はそのままGO! ポルナレフランドへようこそ! ②    承太郎がポルナレフに買われる数ヶ月前。 NYの一等地で不動産業を営む承太郎の祖父ジョセフ・ジョースターは日本に嫁いでしまった愛娘に会う理由を作る為に今の事業を日本まで拡大しようと躍起になっていた。 「RRR・・・」 とある日本企業との商談中にジョセフの携帯端末が震え出す。 「ちょっと失礼」 着信画面を見ると友人のエジプト人、モハメド・アヴドゥルからであった。 「アヴドゥル? 何かあったのか?」 滅多に掛かって来る事の無い電話に胸騒ぎを覚えたジョセフは直様通話ボタンをタップする。 「おいアヴドゥルどうしたんじゃ、何かあったのか?」 「ハァ・・・ハァ・・・ジョースターさん・・・しくじりました・・・くっ!」 ジョセフの耳に届いたのは何かから必死に逃げているであろうアヴドゥルの声。 「私はもう・・・それより早くSPW財団に連絡を・・・ハァッ・・・日本に居る娘さんが・・・ホリィさんが・・・危険です! ハァ・・・ハァ・・・早く保護を・・・おわっ! クソッこっちも行き止まりか! ぅおっ・・・おあああああっ!」 そこでブツリと通信は切れ、ジョセフが幾ら掛け直しても再びアヴドゥルが応答する事は無かった。 ~あたらしい かぞく~ 昨日の大騒動から一夜明け、ワイドナショーではポルナレフが承太郎を買った闇オークションの話題で騒然となっていた。 「結構大物まで居たんだねぇ・・・あ、この女優さん僕好きだったんだよな、母親役とかかなり上手だったし」 典明がダイニングに設置されているTVを観ながら言う。 母親と言う単語にポルナレフが反応し何気無く承太郎に訊く。 「ねぇ、承太郎のママンってどんな人?」 「どんなと言われても・・・普通だぞ?」 承太郎は少し間を置き答えたのだが、典明がそれは違うと否定し熱く語り出した。 「それは違うぞ承太郎、ホリィさんはとても素晴らしい人だ! 君の様に言葉足らずで無表情な奴でも何を考えているのか瞬時に理解し尚且つ惜しみ無く愛情を注いでくれる・・・あの人以上に素晴らしい人を僕は見た事が無いっ! 君は普通だと言っているがホリィさんはある意味キセキの人なんだぞっ!  それを君って奴は・・・っ!」 「分かった、分かったから落ち着け。」 本人の目の前で親友を貶し(けなし)つつ、その母親の事はまるで女神が如く崇める典明の姿に若干引きながらもポルナレフが訊く。 「そ、そんなに凄いママンなの?」 すると今までポルナレフが見た事の無い輝きの笑顔を放ちながらその質問に答える。 「ああ、とても素晴らしい人だ、君も一度・・・そうだっ! 承太郎、一度ポルナレフをホリィさんに会わせてみたらどうだい?   君もホリィさんに連絡取って無いだろ?」 その言葉を聞いて出勤準備をしていたピエールがそうだと声を上げた。 「そうだよ、君のご両親に挨拶しに行かなくてはいけないね」 「いや、その必要は・・・」 そこまで承太郎が言い掛けて視線を感じポルナレフの方を向くと典明に感化されたのは明白だった。 「承太郎のママン・・・」 真っ直ぐ見詰めて来る希望に満ちた瞳が二対。 「「承太郎・・・!」」 「・・・っ! 花京院、お前までっ」 ポルナレフと典明、二人揃って承太郎を見上げている。 「・・・ハァ・・・あと二・三日時間をくれ ほとぼりが冷めてからの方が良いだろう」 「「承太郎!」」 ポルナレフと典明は顔を見合わせハイタッチを交わし、そんな三人のやり取りを微笑ましく見ていたピエールは承太郎の実家に行く時には自分も同行すると言い家を出た。 承太郎は眉間の皺を更に険しくしながら溜息を吐いた。 「やれやれやれだぜ」